webデザイナーとは、
- webサイト(ホームページ)…企業のコーポレートサイト・採用サイト・ブログなどのメディアサイト・イベントサイトなど
- LP(ランディングページ)…商品やサービスを訴求する、広告用の縦長の宣伝ページ
- バナー、サムネイル類…広告やSNSなどで使用する画像
などの制作をする人を指します。
※「ホームページ」の方が一般的な言葉ですが、本来ホームページとwebサイトは微妙に意味が異なるので、ここでは「webサイト」と表記しますね。
webデザイナーの仕事内容
仕事内容を説明する前に、webサイト制作(web制作と言います)の、ざっくりした全体の流れをご紹介します。
- 商談・ヒアリング
- 調査・分析
- 要件定義
- ワイヤーフレーム作成
- デザイン
- コーディング
企業や案件によって分担の仕方や職種の呼び方は様々ですが、こんな風に分担することが一般的です。
- 商談・ヒアリング…webディレクター、プランナー、営業
- 調査・分析…webディレクター、プランナー
- 要件定義…webディレクター、プランナー
- ワイヤーフレーム作成…webディレクター、プランナー
- デザイン…webデザイナー
- コーディング…webデザイナー、コーダー、マークアップエンジニア、フロントエンドエンジニア
※②〜④をやる人もいれば、⑤〜⑥をやる人もいるし、全部やる人もいる。本当に様々。
✍️参考記事(準備中):web制作の全体像と流れ
デザインとコーディングでは、仕事内容が全然違う
同じweb制作の仕事で、どちらもwebデザイナーと呼ばれる職種ですが、
- デザイン
- コーディング
この2つの仕事内容は全然違います。
デザインだけ、もしくはデザイン+コーディングをやる人のことを、webデザイナーと呼ぶことが多いです。
デザインの仕事内容
ディレクターが作った要件やワイヤーフレーム(設計図)を元に、デザインソフトを使って見た目のデザインを作ります。
使用するソフトは、Adobe PhotoshopやIllustrator、Figmaがメインです。
コーディングの仕事内容
デザイナーが作ったデザインを元に、インターネット上で動くように設計していく仕事です。
こんな感じの黒い画面に、英字をずらずら書いていきます。
暗号のように見えますが、実は単純な作りだったりもします。
HTML/CSSという言語を主に使用します。
グラフィックデザイナーとの違い
グラフィックデザイナーがデザインするのは、主にこちら。
- ロゴ
- 雑誌
- 商品パッケージ
- 看板、ポスター
- チラシ、パンフレット
インターネット上で表示するものを作るwebデザイナーと違って、紙に印刷するものをデザインすることが多いです。
とはいえ、webデザイナーがロゴやチラシをデザインすることもよくあるので、明確に作業分担されている訳ではありません。
必要なスキルが共通する部分も多いので、グラフィックデザイナーからwebデザイナーにキャリアチェンジする人も増えてきています。
webデザイナーの働き方
同じwebデザイナーでも、企業や人によって働き方は様々です。
- 制作会社
- 事業会社(受託・請負)
- 事業会社(自社サービス)
- フリーランス
制作会社
web制作を専門にしているのが、制作会社です。
クライアントからweb制作の依頼を受けて、制作・納品していきます。
- 多種多様なサイトを作るので、制作スキルが上がりやすい
- 量とスピードを求められることが多いので、修行にもなる
- クライアントのスケジュールや都合に合わせる必要がある
- ブラック労働になりやすい(もちろんホワイト企業もある)
未経験でも就職しやすいのが制作会社◎
その道のプロたちから、専門知識やノウハウをたくさん学ぶことができます。
事業会社(受託・請負)
例えばマーケティング支援やコンサルティングを専門とした、クライアントワークの会社。
クライアント支援の中でweb制作が必要になることが多いので、社内にweb制作チームやデザインチームを作っている企業もいます。
- 仕事内容は制作会社に似ている
- 社内にデザイナーやエンジニアは少数しかいない
- web制作以外の仕事に関われるチャンスもある
- クライアントのスケジュールや都合に合わせる必要がある
社内にデザイナーが2人しかいないから、めっちゃちやほやされる…
事業会社(自社サービス)
自社で、webサービスやECサイトなどを運営している会社。
自社サービスの改修が主な業務で、「webデザイン」というよりも「UIデザイン」のスキルが求められる場合が多いです。
✍️参考記事(準備中):webデザインとUIデザインって何が違うの?
- 既存のサービスの改善が主なので、ゼロからデザインを作る機会は少ない
- 装飾よりも機能を重視したデザインが求められる
- クライアントワークではないので、スケジュールに融通が効きやすい
このタイプの会社には、未経験からデザイナーとして就職するのは、かなり難易度が高いです!基本的には経験者しか採用されません。
まずは制作会社などで経験を積んでから、自社サービスを持つ会社へUIデザイナーとして転職する人が増えてきています。
フリーランス
会社に雇用されず、独立した働き方です。
働き方は大きく3つのパターンがあり、これらを組み合わせながら働いている人が多いです。
- 個人でweb制作を受注し、クライアントと直接やりとり
- 制作会社のパートナーとして、制作請負
- 事業会社に業務委託として常駐
いきなりフリーランスを目指そうとする方も多いですが、未経験からいきなりフリーランスになるのはおすすめしません。
まずは制作会社などで最低1〜3年ほど実務経験を積んでから、独立を考えるのをおすすめします!
✍️参考記事(準備中):フリーランスデザイナーのリアルな1日
webデザイナーの需要と将来性
webデザイナーを目指す人がどんどん増えてきているし、実際のところもう飽和してるんじゃないの?と思うかもしれません。
実際には、webデザイナー、全然足りてないです…!!
「webデザインの勉強し始め」という方は確かに飽和しているのですが、「ちゃんとしたwebデザインスキルがあるデザイナー」は、本当に足りていないです。
求められるのは、クライアントの課題を解決できるデザイナー
最近では、専門知識がなくてもテンプレートを使って簡単にwebサイトを作れるサービスが増えてきています。
「クライアントが言う通りのwebサイトを作れるだけのwebデザイナー」では、今後どんどん仕事がなくなっていくことが予想されます。
今もこれからも求められるのは、「クライアントの課題を解決できるデザイナー」。
クライアントが抱えている課題を理解し、そのために必要なデザインを提案できる人になれば、当分仕事に困ることはないはずです。
それができるwebデザイナーは本当に少数なので、あちこちからお呼びがかかる、売れっ子デザイナーになれるはず。
キャリアチェンジの選択肢
「課題を解決できるwebデザイナー」になるまでに至らなかったとしても、webデザインスキルを身につけておくと、キャリアチェンジの選択肢が大きく広がります。
例えば、こんな職業に…
- webディレクター
- クリエイティブディレクター
- UIデザイナー
- UXデザイナー
- マーケター
- 編集、ライター
- フロントエンドエンジニア
- 動画クリエイター
- フォトグラファー
- イラストレーター
✍️参考記事(準備中):webデザイナーの将来性は?キャリアアップの選択肢
webデザイナーの副業ってどんな仕事がある?
webデザインの勉強をしたら、まずは副業で小さく稼いでみたい!と思いますよね。
スキルアップのためには実践が一番なので、小さく初めてみるのはおすすめです。
副業でやりやすい仕事としては、例えばこんなお仕事があります。
- YouTubeのサムネイルデザイン
- 広告用バナーデザイン
- SNS投稿用画像デザイン
- 個人・企業のwebサイト制作
- 営業用資料のデザイン
※コーディングは含まない
✍️参考記事(準備中):webデザインの副業事例
まずは、サムネイルやバナーなどの画像を作るお仕事からスタートするのが一般的です。
デザインの基本がたくさん詰まっているので、いい修行にもなります◎
✍️参考記事(準備中):実は、サイトデザインよりもバナーデザインの方が難しい
webデザイナーの年収
地域や会社によっても大きく差がありますが、会社員であれば、一般的には300〜500万円程度。
未経験の初任給は月20万円程度と低い水準ですが、スキルを身につければ、日本全体の平均年収よりも高い年収が期待できます。
先にご紹介したプラスアルファのスキルを掛け合わせたり、副業したりすることで、年収600〜800万ほどは十分に狙える職種です。
もちろん、スキルや工夫次第で、年収1000万円越える人も。
webデザイナーに必要なモノ
最初のうちは、最低限、パソコンとネット環境さえあれば大丈夫。
パソコンを用意したら、最低限、下記3つのデザインソフトが必要になります。
- Adobe Photoshop
- Adobe Illustrator
- Figma
✍️参考記事(準備中):webデザイナーにおすすめのパソコンは?
慣れてきたら、モニターを使って2画面で作業をすると、作業効率が一気に高まります◎
プロのwebデザイナーの必須アイテムです。
参考までに、私が使ってるモニターはこちら。
まずは2万円くらいのポータブルモニターから始めるのもおすすめです。
webデザイナーに求められるスキル
デザイナーになるにはセンスが必要…と思われがちですが、実際そうでもありません。
センスがあれば確かに成長は速いですが、経験を積む中でセンスは身についていくので、初めのうちはあまり気にしなくて大丈夫。
センスよりも大事なのは、特にこの2つ。
- デザイン作業が苦にならない
- 検索力
前者は向き不向きの問題ですが、後者は学びながら身につけることもできます◎
✍️参考記事(準備中):webデザイナーに向いてる人の特徴
✍️参考記事(準備中):センスがなくてもwebデザイナーになれる?
webデザイナーに資格は必要?
ウェブデザイン技能検定や、Webクリエイター能力認定試験など、webデザインに関連した資格はいくつかありますが、正直、不要です。
資格の勉強をする時間があったら、その分ひとつでも多く作品を作った方が、確実にスキルアップに繋がります。
私はwebデザイン関連の資格はひとつも持っていませんが、就職や転職活動の際にも、不利になることは一切ありませんでした。
webデザイナーの就活・転職活動で何より大事になるのはポートフォリオ。
まずは良いポートフォリオを作ることを目指して、そのために必要な勉強を選択するようにしていきましょう!
webデザイナーの仕事のやりがい
ただただ言われた通りに作らされて、やりがいもなにもない…みたいな会社もありますが、ちゃんとした環境で働けば、ものすごくやりがいのあるお仕事です。
webデザイナーの良いところは、少し考えただけでこんなにたくさん出てきます。
- 夢中で作るのが楽しくて、働いてる感じがしない
- 作ったものが目に見えるので、感謝されやすい
- 時間や場所にとらわれず、自由に働きやすい
- 副業でも稼ぎやすい
- あらゆる分野に応用が効くスキルが身につく
- 多種多様な業種に関われる
- ちょっとした場面でも、デザインスキルで役に立てることが多い
webデザイナーの仕事の大変なところ
webデザイナーになってから、つらい!と感じたことはあまりないのですが、大変なポイントはこのあたり。
- クライアントや納期に合わせる必要がある場合も
- トレンドの移り変わりが速いので、常に勉強し続ける必要がある
- デザインには答えがないので、どこかで区切りをつけないと永遠に作業が終わらない
未経験からwebデザイナーになるには
未経験からでも、webデザイナーになれます!!
というか、みんな最初は未経験です。
美術やデザイン系の学校出身の人は、意外と多くないんですよ。
未経験からwebデザイナーを目指すあなたに向けて、私が今まで学んできたことをすべて詰め込むつもりで記事を書いています。
これからwebデザインを学び始める方はもちろん、すでに学習を始めている方にも向けて、再現性高く、未経験から確実に、現場で通用するwebデザイナーになるための方法を紹介しています!