webサイト制作のご相談をいただく際に、まずは必ずヒアリングをおこないます。
ここのヒアリングが、サイトやLP制作の一番大事なポイントと言っても過言ではありません!
サイトを作る目的や背景を最初にしっかり理解しておかないと、
なんて、悲しい事態が起こります。
そこでこの記事では、
サイト制作をさせていただく際、クライアントさんに必ずヒアリングする項目を具体的にご紹介します!
駆け出しのwebデザイナーさんや、初めてサイト制作に携わる方、
なかなか成果の出るサイトが作れなくて悩んでいる方など、ぜひ参考にしてみてください。
サイトを作る目的
まず、やはり一番大事なのは目的です。
とはっきり聞いてしまう場合もあれば、
なんて風に聞く場合もあります。
例えば「商品を販売したい」という目的があるのに、
会社の理念や想いを押し出したサイトにしてしまったら、目的は果たされないですよね。
サイト作りの目的を明確にすることは、
サイトの設計を作るためにもなくてはならない重要なポイントです。
サイトに期待する効果
例えば、「今は電話で同じような質問をもらって何回も回答するのが大変だから、サイト上で確認してもらえるようにしたいな」
という話なら、「よくある質問」ページが必要だな、というのがわかります。
という事を考えながらヒアリングすると、より良いサイト作りができるはずです。
ユーザーがサイトを訪問するタイミング
例えばお菓子屋さんのサイトを作ることになった場合。
パターン1:おしゃれなお菓子を探して検索した人が、サイトに訪問する
パターン2:すでにそのお菓子屋さんのことを知っている人たちが、新商品のお知らせをチェックしたり、商品の予約をするためにサイトに訪問する
パターン1とパターン2で、サイトの設計は少し変わってきますよね。
例えば、
パターン1では商品の紹介をメインに。
パターン2ではお知らせをメインに。
といった風な具合です。
また、パターン1の場合は、今まで知らなかった層に対しても届けるために、
SEO対策やSNSマーケティングなども付随して提案する必要が出てくることがわかります。
訪問ユーザーに期待する行動
この回答の中で一番重要なものが、CTAになります。
必ず押さえておきたいポイントです。
「とにかくまずはお問い合わせしてもらいたい」であれば、
トップページの目立つところにお問い合わせのCTAを設置します。
「商品を買って欲しい」であれば、
商品ページへの導線や、商品紹介をトップページのメインに置きたいな、というイメージが湧いてきます。
クライアントが抱えている課題
目的と同じくらい大事なのが、現状の課題の分析です。
なにかしらの課題があるから、「サイトを作りたい」という結論に至ったはず。
課題を解決するために必要なのは、本当に「サイト制作」なの?
という視点も重要です。
ヒアリングをする中でそういう結論に至ったら、大人しく身を引く。
目的は「クライアントの課題を解決する」ことであって、「サイトを作る」ことではありません。
クライアントが持っている強み
サイトを作る上で欠かせない要素が、強み!
これらをしっかりサイトに反映して、魅力が伝わるサイトを目指します。
クライアントの今後の展望
特に企業のコーポレートサイトを作る際は、
「5年後の姿」をイメージして作るといいです。
今はやっていないサービスでも、今後取り入れる予定があるなら、
サイト内には項目を追加してあげましょう。
一度作ったサイトは今後何年間も使っていくものになるので、
現状に合わせるのではなく、未来に合わせて作っていきます。
届けたいターゲット像(ペルソナ)
具体的なターゲット像を深ぼっていきます。
性別や年代、家族構成、職業、地域…なども重要ですが、
という視点が最も重要です。
どんなビジネスも、本質は課題解決。
どんな悩みを解決できるサービスや商品なのか?
というところまで考えられると、
サイト制作にとどまらない、より本質的なマーケティング戦略を提案しやすくなります。
ユーザーの流入経路
ターゲット像が浮かび上がってきたら、
そのユーザーはどんな風にこのサイトに訪れるのかを考えます。
スマホからの流入がほとんどの場合は、モバイルファーストなデザインを作ります。
ただ、サイトを作っただけでは、誰も訪れてくれません。
そのサイトに来てくれる人を増やす工夫も、別途必要になってきます。
デザインテイストの希望
やっとデザインの話になりました・・!
具体的なターゲット像を元に、デザインテイストの希望を聞いていきます。
ロゴやサービスカラーなどの指定がある場合があるので、確認しましょう。
例えば、親しみやすい、知的、優しい、スタイリッシュ…など
できればその場で参考サイトをざざっと探して、
イメージに合うものがあるかすり合わせをします。
おすすめのデザイン参考サイトはこちらの記事で紹介しています!
現状使用しているサイトやSNSの確認
現状使用しているサイトがあれば、
そのサイトは今後閉じるのか、残すのか、連携するのか、などの確認をします。
今はSNSをやっていない、という場合でも、
今後運用する可能性があれば、サイトを作る時点でSNSへの導線も設計しておきたいですよね。
SNSアカウントの作成自体は一瞬なので、
今後やる予定があるのなら、先にSNSアカウントを作ってしまって、
SNS導線も込みでサイトを作ってしまう、という流れを提案します。
サイト更新の必要性
目的や課題の部分で話が出てくると思いますが、
更新が必要なサイトなのか?は必ず確認します。
・WordPressなどのCMSが必要そうか
・RSS連携の方が良さそうか
などを、クライアントの希望に合わせて、柔軟に判断・提案していきます。
提供素材の確認
ロゴがない場合は追加で作るのか、なしで行くのか、なども確認します。
特に商品を紹介するサイトやLPの場合は、
商品の写真のクオリティがとっても重要です。
素人がスマホなどで撮影した写真だとどうしても垢抜けないサイトになってしまうので、
プロが撮影した写真の提供が可能かどうかを確認します。
もちろん、クライアントの予算やスケジュールなどと相談して、
素人撮影の写真でいくこともあります。
可能な限りレタッチはしますが、限界がありますね…。
ヒアリングの目的は共通のゴールを定めること
以上、サイトやLP制作をさせていただく際に、
必ずヒアリングするポイントを具体例で紹介していきました!
初めにしっかりヒアリングをして、クライアントと「共通のゴールを定める」ことが重要です。
ここが出来ていないと、途中でどんどんやりたい事がブレていって、
本質的な課題解決に繋がるサイト作りが出来なくなってしまいます。
また、一方的に提案するのではなく、
クライアントと一緒に作っていくことが重要です。
異なる視点を持つメンバーが一緒に考えることで、より良いアイデアが浮かぶことがあります。
ぜひ、今回ご紹介したヒアリング項目を参考にして、
本当に課題解決につながるサイト作りを目指してみてくださいね。
これからwebデザインを学び始める方はもちろん、すでに学習を始めている方にも向けて、再現性高く、未経験から確実に、現場で通用するwebデザイナーになるための方法を紹介しています!