海外からの留学生(大学生)です。
日本で就職したいけど、僕の国に対する偏見があって、ちゃんと就職できるか不安です。
どうしたら就職できるでしょうか?
こんにちは、おこじょです。ご相談ありがとうございます!
まず、偏見やそれに伴う差別で生きづらい社会をつくってしまっていること、本当に申し訳なく思います。ごめんなさい。
私は大学生のとき就職活動をしなかったので、いわゆる「日本の大学生の就活必勝法」みたいなものをお伝えすることはできません。
少し目線を変えて、国籍や性別、年齢などに捉われず、「仕事に困らない人間になる」ためにはどうしたらいいのかを考えていきたいと思います。
大切なのは、「一緒に働きたいと思われる人間になる」ことです。
一緒に働きたいと思われる人間になる
この人と一緒に働きたい!と思う人って、どんな人ですか?
きっと、たとえば、「信頼できる人」「優しい人」「自分にはないスキルを持っている人」…なんていう風に、国籍などの表面的なカテゴライズでは測れない部分を思いつきますよね。
「この人と一緒に働きたいか?」を考える時のポイントは、大きく4つあると思っています。
- 人柄
- スキル、強み
- 価値観
人柄
魅力的な人柄をひとことで表すことはできませんが、共通して大切なのは「誠実さ」だと思っています。
たとえちょっと口が悪くても、ちょっとおっちょこちょいでも、「目の前の仕事に誠実に取り組む」人は信頼できますよね。
また、いつも誠実な人が何かミスをしても、「このミスも誠実に対応してくれるんだろうな」という安心感があるので、お咎めがなかったり、周りが自然と助けてくれたりします。
「他責にしない人」というのも大事なポイント。
仕事は、予定通りに進まなかったり、何かトラブルが起こるのが当然です。
そんな時に、周りの人のせいにするのではなく、「自分に原因があったのではないか?」「今後はこうしてみよう」と、自分の行動を顧みて、前向きに次に繋げられる人。
そんな人は、信頼される上に成長も速いので、自然と周りから求められる人材になっていきます。
他責にしない、いわゆる「原因自分論」の考え方ができるようになると、仕事だけでなく人生も、間違いなく豊かになります。
私自身、この考え方が身についてからは、人間関係のトラブルが劇的になくなって、怒ったりイライラしたりすることも減り、心穏やかに生きられるようになりました。
注意点は、「自分を責める」とは違うよ!ということ。
あくまで、自分の問題と他人の問題は切り離して考えることも重要です。
自分の力で変えられる範囲で行動を変えていくことで、未来はどんどん明るくなっていきます。
原因自分論については、こちらの動画をぜひ一度観てみてください。
余談ですが、とにかく明るくて一緒にいるとつい楽しくなってしまう人や、与えることを惜しまずに周りの人を助けてばかりの人など、「もしこの人が困ってたら助けてあげたいな」と思われる人、いますよね。
そういう人は周りが放っておかないので、たとえスキルがなくても仕事に困っても、生きるには困らなかったりします。
いつも周りに与えている人は、周りからも与えられるんですね。
スキル、強み
例えば何か新しいサービスを作ろうとした時、やることは山ほどあります。
- ビジネスモデルを作ったり経営について考える
- 市場調査やターゲット分析をする
- サービスのシステムを開発する
- プロジェクト全体の進行管理をする
- サービスを紹介する広告やウェブサイトを作る
- サービスを売るために営業する
- そういった人たちを募集、採用したり業務が円滑に進むようサポートする
- 経費や売上、働く人たちの給与などを計算管理する
…などなど、少し書き出しただけでもこれだけやることがあります。(もちろん、ここに書いていない仕事もたくさんあります)
これだけ多種多様な仕事が求められる中で、「みんなが同じことしか出来なかったら、会社や事業は成り立たない」のです。
人それぞれが違う役割で、それぞれの分野で力を発揮することで成り立っています。
会社が新しい人を採用するのは、「今この会社に足りていない役割のスキルを持っている人材」が必要な時。
「こういうスキルや強みがある自分を、必要としているのはどこか?」を考えることで、就職活動がスムーズに進むかもしれません。
また、スキルは後からでも身につけられるし、働いていく中でも磨かれていくものです。
若さややる気、実際に取り組んできたことや性格特性などから、「今後スキルが身につくであろうポテンシャルを持っている」というのも大事な要素です。
「市場の中で求められているのに、不足しているスキル」を探して、勉強してみるのも手です。(もちろん、その勉強に興味があって、楽しいと思えるなら、ですが)
分かりやすい例として、例えばプログラミングスキルを持っている人材は市場全体で不足しているので、必然的に市場価値は高くなり、就職は有利になりますよね。
勘違いしてほしくないのは、求められるのはプログラミングスキルのような分かりやすいスキルだけではないということ。
例えばこういう特性も、立派なスキル(強み)とも言えます。
- 気遣いができて、あらゆる関係者とスムーズでストレスのないやり取りができる
- 他人の意見を素直に聞き入れられる
- これは何でだろう?という疑問がすぐに浮かんでくる
- 地味で単純な作業はいくらやっても苦にならないので、たくさんこなせる
誰もが絶対に、何かしらの「強み」を持っています。
強みとは、「誰にも負けない技術」ではなくて、
- 自然とやってしまうこと
- 苦にならずに出来ること
あなたが当たり前だと思っていることが実は、他の人にとっては貴重な強みだったりします。
ぜひ、一度周りの人に「私の強みって何だと思う?」と聞いてみてください。
価値観
どれだけ人柄が良くてスキルがある人でも、価値観が合わないと、一緒に仕事をしていくのは難しいものです。
目指す方向が違ったり、重要だと感じるものが違うと、ずれが生じてうまくいきません。
就職活動をする時には、企業やそこで働く人たちの価値観を必ず確認したいですね。
- 何のために、どんな想いでその仕事をやっているのか
- どんな企業、どんな人間になりたいと思っているのか
- 仕事をする上で、生きる上で、大切にしていること
など…。
そして何より、自分自身の価値観も整理しておくことが大切です。
- 自分にとっての幸せとは何なのか
- 何を大切にして生きているのか
- 何をどうしたくて今ここにいるのか
- 人生でやりたいこと
ひとつひとつ丁寧に深掘りしていくことで、本当の自分の価値観が見えてきます。
価値観の深掘りの仕方はこちらの動画がおすすめです!
「価値観マップ」という、価値観を整理できるマップづくりの方法を解説してくれています。
時間はかかるし一人では出来ませんが、しっかり取り組めば、人生で迷うことが格段に減るはずです。
価値観には、正解も不正解も優劣もありませんし、ずっと同じではなく変わっていくものです。
価値観が合うか合わないかは、相性のようなもの。
同じ仕事内容でも、価値観が合うか合わないかで、働きやすさは大きく変わってきます。
いきなり完璧を目指さない
転職・副業・独立も当たり前の時代で、いきなり完璧な会社を探す必要はありません。(そもそも完璧な会社なんて存在しません)
自分自身も、これからたくさん成長していくし、今では想像もできないようなことが少しずつ分かるようになっていきます。
その過程で、その時の自分に合った環境を常に模索し、探し、あるいは作り出していくことが大切です。
初めは、多くのスキルを持っていないし、価値観もしっかり定まっていないのは当然なので、理想の環境で働くのは難しいかもしれません。
- 「一緒に働きたいと思われる人間になる」ために必要なものを得られる環境か
- 前向きに頑張れて、成長できる環境か
この辺りを意識して会社を選ぶと、次にも繋げやすいはず。
また、自分自身も、いきなり最強の人材を目指す必要はありません。(そもそも完璧な人間になるなんて不可能ですしね)
「一緒に働きたいと思われる人になる」ために、今の自分に足りないものは何か?
あるいは、さらに伸ばせる強みは何か?
を考えて、行動し続けていたら、気付いた頃には、仕事に困らない人になっているはずです。
まとめ
日本で就職するには…という話からはずれたかもしれませんが、「一緒に働きたいと思われる人間になる」ために重要だと思うポイントについてお話ししました。
- 人柄
- スキル、強み
- 価値観
最近では、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)を推進して、多様な人材が自身の力を発揮できる環境づくりに取り組んでいる企業も増えてきています。
そういった”良い会社”から、選ばれる人間になること。
そのためには、行動し続けて、自分自身をブラッシュアップしていくこと。
多様な企業や人々との接点を増やし、様々な生き方、働き方、価値観を知ること。
偉そうなことをつらつら述べてきましたが、私も日々挑戦中です。
今すぐに大きく変えることは出来ませんが、今の積み重ねで未来の自分は作られます。
少しずつでもいいから着実に、前に進んでいってくださいね。応援しています。
最後に、おすすめ本の紹介です。
幸せな人生を送るための本質を教えてくれる本です。
仕事においても大切な考え方に通ずるので、ぜひ!
お悩み相談を受け付けています。
あなたのお悩みを、匿名で質問投稿できるこちらから、こっそり教えてください。
デザインのこと、人生のこと、なんでも構いません。
絶対すべてのご相談にお応えできるわけではありませんし、忘れた頃に記事になるくらいのゆっくりペースですが、それでもお付き合いいただける方は、気軽に質問を投げてくださいね◎
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